ハノイでひとりぐらし

ベトナムのハノイで暮らしています

桃源郷

美しい景色は心に残るものですが

美しい景色の中にいた自分も心に残るもので、

特に私は人手があまり入っていないような自然が好きで、

荒れ狂った歩道とか、

ゴツゴツドロドロの山道とか、

歩いてる自分をよく思い出します。

 

そして、桃源郷というお話を思い出します。

夢のような郷に魅せられていろんな人が桃源郷に向かうけれど、

とある人がこんなことを言う。

「そんな夢のような場所が本当にあるとしたら、

    そこはもうこの世ではない」

 

子供の頃は自分の生きてる世界と違う世界があるなんて

思いもしなかったし、

みんな同じ世でみんな同じように暮らしているんだと

思うしかなかった。

 

でも今は、この桃源郷の話のように、

まるでこの世ではないような場所が世界にはたくさんあって、

時代を行ったり来たりするようなことも

現実的にあるんだなぁと身に染みて感じています。

 

特にベトナムは、1つの街の中でも

たくさんの時代やたくさんの文化が混ざっていて

街にも人にもいろんな側面があって

しかも毎日毎日変化していて。

目まぐるしくもありますが、やっぱり面白いです。

 

遠く離れた日本の自然を思いつつ、

まだ見ぬ世界の景色に飛び込んでみたい今日この頃です。