英語を学ぶということ
ベトナムで暮らしてはいますが、
ベトナム語がなかなかわからないので、
英語を使ってコミュニケーションを試みることが
どうしてもあります。
もちろん、よくわからない英語だったり、
単語だけだったり、
翻訳アプリを使ったり、
もうかっこ悪いったらないって感じです。
だからやっぱりずーんと落ちこんでしまうこともあるんです。
一生懸命話しても伝わらない、
伝えたいことがあるのに、言葉が出てこない、
本当に悔しいです。
恥をかいて嫌だとか恥ずかしいとかそういう感情より、
この悔しい!って感覚が結構きます。
でも、そんな風にへこんでいるときに、
内田樹さんのブログを読んでいて
すごーく勇気づけられました。
英語学習について講演された内容だったのですが、
わたしの特に気になった内容は、
” 外国語の習得は、母語的な枠組みを抜け出して
未知の物を習得していくプロセスで、
自分の知的な枠組みを超え出てゆくわけだから、
本来ならものすごい覚悟のいることだ ”
という内容でした。
なんだかハッとして、
英語を始めたばかりの頃の新鮮な気持ちや、
日本語との感覚の違いに異文化を感じていたことを
思い出しました。
ゲームをするように簡単に、
試験勉強のようにインスタントに、
言語の習得はできなくて当たり前なんだよな、って
改めて思いました。
私は英語圏の文化を知りたくて学びたくて、
英語を学んでいるわけではないけれど、
でも、英語という言語を通して知れる文化が
たくさんあると思っていて。
そういう気持ちも忘れずにいたいな、と思いました。
そう思えていると、
小さな前進を、大切にできる気がします。
たった一言でも、自分の感情や主張が表現できることや、
たった一単語でも、今まで口にしていなかった単語が言えることが
どんなにすごいことで、
その結果として異国の人とコミュニケーションができるなんて
本当に素晴らしいことだと
毎日毎日感動したり喜んだりしていきたいです。
その毎日の一歩は、まさに母国とは違う文化を理解している一歩なのです。