ハノイでひとりぐらし

ベトナムのハノイで暮らしています

心の折れた人

 

 

職場の先輩が退職されることになりました。

 

その方は約数ヶ月前にこの職場に来たばかりの人でしたが、

 

どうにも職場に馴染まず、

 

職場環境を悪化させてしまったことが理由のようです。

 

 

この出来事の中で、つくづく大切だなあと思ったのが、

 

「馴染む」ことです。

 

 

最近はよく、「自分らしく生きること」がよいと謳われていますが、

 

本当に一人で完結する事業だったり、

 

一人で山にこもり人と接さずに生きていくといった状況でなければ、

 

生きていく上で、人との関わりは避けられないと思います。

 

当たり前のことですが、人は一人では生きていけません。

 

 

「自分らしく生きる」ことはとても素敵なことですが、

 

その「自分らしい自分」を誰かが受け入れてくれるからこそ

 

「自分らしい自分」でいられるのだということを

 

忘れてはいけないと思います。

 

 

だからこそ、自分が相手を理解することも当然必要で、

 

相手の風土に「馴染む」ことが必要なのだと思います。

 

 

今回退職される先輩は、

 

ご自分の中で進めたい仕事のイメージがあって、

 

ただただそのイメージに向かって、

 

資料をつくったり、データを整理したり、

 

「自分らしい仕事」だけがふくれあがって、

 

「今までの仕事」や、「他の人の意見」には

 

聞く耳を持たず、逆に否定するような態度を示していました。

 

それではいつまでたっても、

 

相互の理解が進まず、「馴染む」ことはできません。

 

 

改めて、「人と人の間に必要なもの」を

 

実感することができたような気がします。

 

 

そして一つ残念なことは、

 

退職されるご本人は、最後の最後まで

 

何も変わらなかったことです。

 

ご本人にとって何の気づきもないとしたら本当に残念。

 

 

最後の勤務日まで、

 

勤務時間の連絡もせず、

 

出勤しても挨拶もせず、

 

他のスタッフを馬鹿にした態度で、

 

一人で自由に仕事をして。

 

本当に哀しい人だな、と・・・。

 

 

今後、良い仕事や良い環境に出会われますように。